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運転の感覚について 1 [ヒューマンエラー]

いつものように何気なく運転していると、時にヒヤッとさせられる事があるものです。
○ 交差点で右折する時、対向の左折車がウィンカーを出したまま直進してきて、危うく間一髪。
○ 対向車線が渋滞中。間を通って右に行こうとスタート。その時向こうから車が突っ込んできた。
○一本道を前車に続いて走っていると、眼の前で信号が黄色に。前車が急停車した。
○左折で横断歩道にさしかかり、歩行者が手前から歩いて行くので、もうすぐだと思い、タイミングを計って
発進させたところ、いきなり戻ってきた。

まるでフェイントをかけられたような、肩透かしのような体験です。
これらの背後にあるのは、次のようなものでしょう。

左にウィンカーを出している車は、その通りに曲がるものだ。
渋滞で前が詰まっていれば、譲ってくれるものだ。
このタイミングなら前も行く。
眼の前を渡っている人は、最後まで渡り終えるものだ。

ところが実際はそうなっていません。

よく言われる『だろう運転』なのですが、もう少し考えてみると、私たちの感覚として身に付いてしまった行動特性なのだ、
ということが分ります。

初めて運転した時の事を思い出すと、右も左も何が来るかわからないので、絶えず見ながら、慎重に車を進めていたと思います。
クラッチ、アクセル、ブレーキと、ぎこちない中で前方、右、左、後ろにと、注意を払っていました。
やがて操作に慣れてくると、意識しなくともスムーズに体が動いてくるようになります。
目を配る方向も全部ではなく、状況によって必要なところだけ、選択して見るようになります。
運転に慣れることによって、無駄な部分を省いて、効率的な操作と確認が出来るようになります。

長くやっているうちに、いつの間にか意識せずに自動化されている部分があって、
それでうまく行っていると、さらに行動が身についてしまいます。そのほうが楽ですから。
普段は滅多にこのような人はいないので、もしもの時のことは考えなくなります。

私たちの感覚は、慣れや自動化によって、どんどん意識しなくて良いものになっていきます。
これを変えるには、日頃の運転を意識して点検してみることだと思うのです。


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