だいすけの記憶 [雑感]
ブログページでは画像で参加していました『だいすけ君』。
先日、力尽きて亡くなりました。9歳7ヶ月。
肝臓からの出血で腹水が溜まり、呼吸が荒く一つ所にじっとしていられない様子。本当に苦しそうでした。もう駄目かと思いながらも強い生命力で持ち直し、3日間の峠を乗り切りました。
そして7日目の夜、急に下血して、夜中に何度も何度も下血を繰り返し・・・・・貧血のためか少し歩いてはバタッとへたり込む。
時折、悲鳴のような声。また歩いてはバタッと。
お腹の痙攣が数回。とても見ていられません。
出来ることは全部やったと思いながらも、どうすれば良いのか、何かないのか・・・・・・助けてあげたかった。
部屋の床から玄関まで下血で一杯になり、片付けても片付けても間に合わない。片付けを諦めて、体をさすってあげる。頭から首、背中をさすっていると楽になるようで、荒かった呼吸が静かになってくる。
そんなことを何度か繰り返し、気が付くと朝の6時。だいすけも少し落ち着いた様子なので仮眠をとることにしました。
そして目が覚めると、いつもの横になって眠っているような姿勢が見えます。
近づくと目を開けてこちらを見ている。『大丈夫か?』と声をかけ体をゆすると、反応がない・・・・・・
戦いが終わったのですね。
苦しい表情ではなく、いつもの元気な時の表情だったため、今にも起き上がりそうです。
数時間前とは違って、安らかな顔になっている。
『だいすけ、よーく頑張ったね。よーし、偉かったね』と沢山褒めてあげました。
お腹の下に手を入れると暖かい。時間もそれほど経過していないようです。
気の強い奴だったから、病気を諦めることはありませんでした。身体はだんだん弱くなっていきましたが、生への執着とエネルギーは強かったと思います。
最後の夜でも、ささみやレバーを食べようとして(のどを通らない)たり、普段は出さない飲むヨーグルトをペロペロ飲んで、もっと寄こせ!と催促してきます(薬を粉にして飲ませる最後の手段)。
苦しみ方が酷いので、もう一度薬を飲ませようとヨーグルトを口先まで運びました。
待ってました! と口を近づけますが、容器にあごを乗せたままじっとしています。
もう飲めない。
命とは、とても重いものです。一人の命にはいろいろな人たちの思いが込められているんです。一つの命が失われると、これらの人達の心に大きなショックと喪失をもたらします。自分から粗末にしてはいけません。相手の命もそうです。終わりの時は必ず来ます。人生で成功するか、失敗するかなんて、関係ありません。人や社会の価値観とも無縁です。私は命には何かしらの役割が与えられていると思うのです。苦しく困難な時があったり後ろ向きになる時もありますが、役割を引き受け諦めずにやろうとするかどうかが問われます。結果は後からついてきます。この命は新たな次の世代に引き継がれていきます。
悔しい・・・・・。
昨年9月、急に足を引きずって歩くようになり、飯も食わず玄関でうずくまっていました。痛そうです。病院へ連れて行くと、高熱があり自己免疫疾患とのこと。自分の細胞を攻撃してしまう病気です。このころから排便困難の症状も出てきて、体調に気を配るようになります。
ステロイドの効果もあってだんだん回復し、いったんは薬ゼロで元気に散歩出来るようになりました。ただし排便の方は調子の良い時、悪い時があるようです。何度か病院で排便処置してもらうことになりました。3日に1度は洗面所でお尻を洗ってあげます。そんな状態がしばらく続きました。
『いつまで一緒に散歩できるかな』と、だいすけと歩きながら考えていましたが、まだ10歳にもなっていないし、まだ先のことだろうと。
6月初め、前足を引きずるような歩き方をするので、ステロイドを再開。だんだん散歩を嫌がるようになり、食も細くなりました。
それからしばらくたっても改善せず、背骨が硬く緊張していて、胸のところが以前より張って見えます。
腰でも痛めたのか、という感じで病院へ連れて行きました。ところが血液検査の結果は肝機能数値の上昇と赤血球の減少。ビックリです。肝臓から出血しお腹に溜まっている状態。
この時は自分で歩けたし、病院でも元気でした。
薬の量が一気に増えたものの、パンに挟んで与えても半分しか食べない。もうこうなったら何でも食わせようと、スーパーに行ってササミやレバー、ヨーグルト、プリンなど手当たり次第。
涼しくなる夜中に食欲が出るようで、茹でたササミやレバーを口に放り込む。
だんだん歩けなくなって、抱きかかえて外のトイレに連れて行くようになりました。
海浜動物医療センターの皆様、担当の先生、ありがとうございました。こんなにきれいな花をもらってだいすけも喜んでいると思います。そういえば待合室では誰かの名前を呼ぶたびにワンワン!うるさかったですね。1人で騒いでいました。
ペット霊園で火葬しました。骨を部位ごとにきれいに並べてもらったのには感激。頭蓋骨はウルトラマンの様で面白い形。写真を撮ってきました。
見よ!この目力
手のかかる奴でしたが、それだけにいなくなると寂しいですね。
こいつのせいで車の後席シートとシートベルトがボロボロ、玄関の引き戸も形が変わりました。雨で散歩に行けない日があると『ゆるせねー!』とばかり洗面所の前で小便をしてくれます。
飼い主より先に行くのが当然。台所が好き、部屋の扉を開ける前に一目散でダッシュしてきます。
冬の寒い日に布団を取られそうになったので、仕方なくだいすけ専用を一枚。
こっちを見ろ!と前足でテーブルの足を叩いて音を出します。ナニ?・・・ジャーキーくれ!自己主張がはっきりしていて、分かりやすかったですね。犬というよりは人間の子供と一緒にいるようでした。
外に出て、お座りさせてから散歩スタート。一歩出た途端に、毎回必ずリードに食いついてきます。俺について来い! ビシビシやった時もありますが、とうとう根負け。頭にきてリードを放して歩き出すと、こちらの顔色を見ながらついてくる。
だいすけ君との楽しい日々、気が付くと9年7ヶ月。もう少し生きていてくれたら良かったね。犬には犬の霊界があって、その後輪廻転生で生まれ変わるそうです。そうなったら、また会おうぜ。
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