バックモニターのない車には乗るな [事故防止]
今日あなたが出勤して、カギと車検証を受け取る時に、いつもと違う車だったらどうしますか。
こんな事はよくある出来事ですが、しかしこの車にはバックモニターが付いていません。
普段はバックモニターが付いているのに、です。
後ろの見えない車には不安が付きまといます。
後方からバイクや自転車がすり抜けていきます。
搬入口へ車を接車するためには、人や自転車がいっぱい通る所をバックしなくてはならない。
発見がちょっとでも遅れたら、接触事故になってしまう。
車幅が2.5メートルで、その幅の中に人が入ると全く発見出来ない。
もし人が立ち止まっているところを、見えずにバックして行ったら?
それでも、この車に乗りますか。
イチかバチかやってみますか。
判断はあなたにお任せします。でもその時は突然にやってきます。
『逐一降りて確認すれば良いじゃないか』とよく言われますね。
しかし、朝の通勤時間帯で駅へ行く通りならどうでしょうか。
電車に乗り遅れまいと急いでいる人たちや自転車です。
目の前にバックしているトラックがいても、隙間があればすり抜けて行きますよね。
ここでは何度降車確認しても、あっという間に人が近づいてきます。
貨物自動車運送事業法(及び輸送安全規則)には、バックモニターについて規定がありません。
そのためか、バックモニターを装備しない車が未だに走っています。
デジタコやドライブレコーダーは付いていても、バックモニターはないという本末転倒の状態。
しかしこの法律は、事業主に対し安全確保のための措置を取ることを定めています。
第十五条 一般貨物自動車運送事業者は、輸送の安全の確保が最も重要であることを自覚し、絶えず輸送の安全性の向上に努めなければならない。
そして私から言いたいことは、
『皆さん!免許証は大事にしましょう。無事故を続けていれば、何処の会社でも行けますから』という事です。
仮に、危険であることを理由に乗務拒否した場合、会社から処分を受けるかもしれません。
この点について労働基準監督官に聞いたことがあります。
危険だと分かっているなら乗務しなくて良いです。会社が何か言ってくるなら、労働基準局に言ってきてください、とのことです。
事前の連絡もなしに、いきなり車が変わることはよくあるそうです。
車にChilled Lineと書いてある会社の皆さん。嘘をついて騙してはいけませんね。嘘や誤魔化しで塗り固めても、必ず後で仕返しを受けますよ。自分はこういう人たちが大嫌いです。
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