SSブログ

ウイグル講演会に参加してきました。 [この国と仲良くならなくてはいけないのか]

7月30日、市ヶ谷で行われた、世界ウイグル会議議長のラビア・カーデル緊急講演会に出席してきました。残念ながら、アメリカ下院外交委員会で証言のため、予定が変更になり、ラビア・カーデル氏のビデオ収録による講演、そして氏の夫であるシディック・ハジ・ロウジ氏による自身の獄中体験報告という形になってしまいました。

今回のウルムチ事件に対し、アメリカ下院の態度決定に関わる重要な会議になるとのことで、急遽帰国したことは致し方ないのでしょう。大きな会場がほぼ満員になる、参加者500人の熱気が会場を埋め尽くしていました。ウイグルを巡る対立は、日本の中にもあるようで、主催者はセキュリティを特に重視すると共に、騒いだりヤジを飛ばすなどの行為を禁止、録音、撮影も禁止と、状況の厳しさが伝わりました。

以下、メモ書き程度ですが、講演の様子をお伝えします。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::

6月26日、広東省玩具工場で800人のウイグル人が、漢人の襲撃を受けたと聞いて、信じられなかったが、ネット映像を見てビックリした。ウイグル人を大勢の漢人が囲んで、殴っている、周囲の人も、漢人を応援している。

映像はこちら    衝撃に注意!

この映像をネットに出した人は、襲撃した側の漢人で、全く同情の姿勢がない。ネットには、よくやった、の書き込みがある。襲撃は4~5時間続いたが、警察も誰も止めようとしない。この事件で60人が死亡、100人が負傷したが、その後の警察発表では、死亡2人だった。警察は残りのウイグル人を別の町に送り、強制的に労働させようとしている。

この事件で漢人は、誰も逮捕されていない。英国記者の現地インタビューで、「私が7人のウイグル人を殺した」という漢人が出ていた。

この事件が、ウイグル人の怒りを買った。ウルムチでは、明日、責任追及の平和デモを行う、という貼り紙が至る所に張られた。しかしデモは危険性があるため、手に赤い共産党の旗を持った。やがてデモは、1万人の規模になった。彼らは政府に事件の真相解明を求めるつもりだった。

しかし警官隊は、デモ隊をいきなり拘束し、殴り始めた。そして戦車が突入し、17人が轢き殺され、ラジオフリーアジア(RFA)の報道では9時前後で死亡者は数100人という状況。

街の電気が消えた瞬間、機関銃の音が鳴り響いて、一晩中続いた。無差別発砲で相当の数が死亡している。7月5日の事件で、1万人のデモ隊が街から消えた。トラックに何台も、ウイグル人の死体を載せて運んで行った。ウイグル人の死体は運び出したが、漢人の死体は綺麗に並べて、翌日、記者たちに見せた。

日本政府及び自民党に要望すること

中国政府は死者200人だというが、平和的に始まったデモに、いきなり暴力を使って、暴動に発展させた。現在、虐殺に対して国際社会は反応していない。こういう中で、日本で発信の場を提供してくれたのは、意義が大きい。中国が、(ラビア・カーデルを入国させないよう)各国に対し圧力をかけている中、日本はこういう場を提供してくれたことに感謝する。

デモは平穏に始まった 朝日の記者レポート(訂正しました)

中国の日本政府に対する圧力 人民網日本語版

〇 私たちの置かれている状況を、見捨てないでほしい。

〇 日本政府による調査団を派遣して、無差別発砲で何人死亡したのか、独自に調査をお願いしたい。また、国連調査団の結成に向けて、国際社会に強く働きかけて欲しい。

〇 不当拘束は中国政府発表400人だが、私たちはその何倍にも上るとみている。直ちに拘束をやめるとともに、彼らを釈放するよう働きかけてほしい。

〇 私達ウイグルと中共政府が、この問題を平和的に解決できるよう、中国政府に促してほしい。

 

死者197人などというのは、ウイグル人は誰も信じていない。何倍にもなるだろう。

デモの1万人は、消息がつかめない。殺したのか、拘束したのか、の情報を公開せよ。

(日本でも報じられた)家族を返せというデモは、それだけの人たちがいなくなったことの証明となる。

 

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

・・・・・ラビア・カーデル氏の講演は、表情も発言も、とてもエネルギッシュで、我々の心に強く訴えかけるものがあったと思います。講演が終わった後も、拍手が鳴りやみませんでした。

中共政府は、警察部隊による少数民族虐殺を、ウイグル人と漢人との間の民族間紛争に争点を変え、自らを調停者として正当化しようと企んでいるようです。情報を一手に握って、コントロールしているのは、政府だけなのですから。

日本のメディアも、それに乗せられて民族紛争として扱うケースが増えています。中共政府に乗せられてはいけません。問題は、断固として彼らの主張を認めない中共政府の側にあることは明白です。

続いて講演に立ったシディック・ハジ・ロウジ氏は、自らの獄中体験(新疆生産建設兵団の監獄)の悲惨さを語ったあと、最後に述べました。

日本は戦後、世界に冠たる経済大国になりました。今度は政治大国になって欲しい。

(中国の人権に対してものが言える、政治大国の意味だと思う)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0