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スカイマークに3週間の特別安全監査 [事故防止]

不祥事が相次いでいる日本の航空会社『スカイマーク』にたいし、国土交通省は15日から約3週間にわたる特別安全監査に入った

通常は3日程度という安全監査が異例の3週間。このところスカイマークでは不祥事が相次いでいる。同社はコックピットの記念写真問題で、11日に立ち入り検査が入ったばかり。

3月16日とくダネ!、産経3月16日から紹介する。

前原国土交通大臣は『ゆゆしき問題』

 『事故が起きてからでは遅いと、そういう思いで、厳しい対応をとらせていただく』

スカイマークは1996年11月に会社設立、1998年に福岡ー羽田間で運航を開始、機内サービスの簡素化と格安運賃で知られる。現在8路線を持つ。

機長を交代させて運航を強行

2月5日、機長が、体調不良で声が出にくいという客室乗務員を交代させようとしたところ、会社側はそれを認めず、機長をフライトから外し契約まで解除した。

緊急時の乗客誘導に支障がある、という機長の安全判断だった。 

会社は乗務員を交代させず、そのまま運航することを要求したが、機長が拒否。会社は別の機長に交代させて運航を強行した。

西久保慎一社長は厳重注意を受けた。

運行中のコックピットで記念写真

21年4月~22年2月、フライト中の操縦席で30代の副操縦士が記念撮影していたことが判明。羽田ー札幌間で5回にわたり操縦室内をデジカメで撮影。飛行中なのに機長や副操縦士などが後ろを向いてVサイン。

会社は副操縦士を諭旨退職処分に。撮影に応じた機長や管理責任者ら13人も降格や出勤停止、減給などの社内処分を受けた。

前原国土交通大臣『お客さんが乗っている機内でこういう状況が起きるのは言語道断で許されざる行為であります。』

航空解説者の前根明(元機長)氏は『オートパイロットが全部やってくれているので、飛行機自体は何もなければ安全に飛んで行ってくれるんです。これくらいなら良いだろうと思っているうちに、そこに得てして大きな事故とか事件が起きてしまう。』

1800メートル高い高度で飛行

3月11日、札幌発羽田行きの便が、管制官の指示する高度より1800メートル高い高度を飛行、自動操縦装置への高度入力を忘れ、うっかりミスをした。

前原国土交通大臣『徹底的に今のスカイマークの経営、運航、整備の体制をチェックさせていただく。』

2002年7月ドイツ上空でロシアの旅客機と貨物機が衝突、その原因は管制塔の機械トラブルなどで飛行高度の指示を誤ったもの。飛行高度のミスは1つ間違えれば大惨事となる危険がある。

スカイマーク本社では国交省航空局の9人が立ち入り検査に着手。整備や運行の記録を照会して、安全情報が社員の間でしっかり共有されているかを確認する。

また、運行強行問題について、経営トップの安全への介入度についても調査を進め、問題があれば改善を指導する方針。

 

 


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