SSブログ

あっ、危ない [ヒューマンエラー]

先日、自宅近くの交差点で、こんなことがありました。
前を歩いている人が横断歩道に差しかかり、交差点の中を一歩、二歩、進んでいるときに、左折車が近づいてきました。
いつもの光景のように、歩道手前でこの人が通り過ぎるまで待つものと思っていると、どんどん近づいてきます。
あっ危ないっ、と思った時に、急ブレーキを踏んで、その人の目の前で止まりました。
歩行者はビックリして、その車を睨みつけています。
一方ドライバーはというと、本人もビックリしたような表情。
まさか人がいたなんて! という感じです。

そこに人がいるのに、捉えられていない。

こんな現象がよく起こっています。
歩行者の皆さんは、横断歩道だからといって、安心してはいけません。
相手が自分に気づかないことがあるからです。
ドライバーの目を見て、こちらをきちんと捉えていることを確認してから、進んだほうが良いようです。

その車には助手席にも人が乗っており、二人で話に夢中になっていたのかも知れません。
本人に聞かなければ分かりませんが。

普通に考えれば、ありえないことですが、実はこういう形での事故が多く起こっています。
話に夢中になったり、他のことを考えていたり、ボーっとしたり、
携帯電話をしている人、
手前の自転車の動きばかり見ていて、
対向車が一緒に入ってきたので、

注意をほかに取られてしまって、そこに目が向かない。

実は私たちの注意は、同時に複数のものに向けることは出来ません。
聖徳太子ではないのです。
短い時間で、注意の対象を切り替えて見ているに過ぎない。
聞くことも、見ることも、考えることも、情報処理をするところは一緒なので、
その範囲でしか、対処できないことになります。

しかし、ながら族というように同時にいくつものことをやる人もいるじゃないかと。
練習や経験を積むことで、ある程度は出来ることもありますが、限界はあるようです。

運転中、たばこを吸いながらカーステレオを聞き、隣の人と話していると、
いつの間にか話が疎かになったり、今の曲なんだっけ?
曲がるところを行き過ぎたり、信号が変わったのに気づくのが遅れる、

注意を他に取られると、その分だけ前方の状況が疎かになってしまいます。
これが人間の特性です。

交差点ではいくつもの対象に、目を向けなければならなくなります。
それだけに、注意を取られやすい場所でもあります。
特に横断歩道では、意識して見ないと見落としてしまう事が多いのです。








nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0