交通事故件数が減少に [事故防止]
1月2日、警察庁のまとめで、平成21年の交通事故件数が
死者、負傷者、事故件数のいずれでも減少に転じたことが分かった(産経1月3日)。
飲酒運転の厳罰化や後部座席シートベルト着用の義務化などの、法改正が効果をみせているためとみられる。
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死者数は、前年より241人少ない4,914人で、昭和27年以来、57年ぶり4千人台となった。
死者数
平成10年 9,211人
11年 9,006人
12年 9,066人
13年 8,747人
14年 8,326人
15年 7,702人
16年 7,358人
17年 6,871人
18年 6,352人
19年 5,744人
20年 5,155人
21年 4,914人
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事故発生件数は、過去最悪の平成16年から5年連続で減少している。
事故発生件数
平成10年 803,878件
11年 850,363件
12年 931,934件
13年 947,169件
14年 936,721件
15年 947,993件
16年 952,191件
17年 933,828件
18年 886,864件
19年 832,454件
20年 766,147件
21年 736,160件
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負傷者数も、平成16年から5年連続で減少。
負傷者数
平成10年 990,675人
11年 1,050,397人
12年 1,155,697人
13年 1,180,955人
14年 1,167,855人
15年 1,181,431人
16年 1,183,120人
17年 1,156,633人
18年 1,098,199人
19年 1,034,445人
20年 945,504人
21年 908,874人
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減少傾向の背景は、飲酒運転に対する罰則強化、シートベルトの運転席、助手席、後席着用義務化、エアバッグ装着車の普及、等となっている。
交通事故が減少傾向にあることは、何より喜ばしいことだと思います。
交通事故件数が、一頃100万件に届くのではないかという勢いがあったことを考えると、日本全国で安全運転に対する意識が高まったと考えられるでしょう。
しかし、私としてはもうひとつの側面が大きく働いているように思います。
それは日本経済の経済活動が収縮して、デフレの真っ只中にあること、生産活動や設備投資の減少、高い失業率、消費が落ち込んでしまい、その結果道路を走る車の数が減少していること。
悲しい話ですが、経済が好調で景気の良い時は交通事故も多くなる、という関係があるようなのです。
今後はそうならないことを願います。
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