歩行者の行動は読めるか [事故防止]
先日、自宅から500㍍くらいのところで、歩行者と接触しそうになりました。
電柱が出っ張っていて少し狭い通りですが、センターラインのある道路で歩道はなし。JRの駅につながっている道で歩行者や自転車がよく通るところです。
いつものようにカーブに差し掛かると、対向車の間を縫っておばさんが走りこんで来たのです。
対向車の間といっても、車と車の間は離れている訳ではなく、普通に考えると渡れるタイミングではなかったと思います。自分だったら多分渡れない。
それだけに一瞬のうちに目の前に現れて・・・
うわっと思ってブレーキ。
カン!っという音がして急ブレーキが掛かり、ふと見るとおばさんは自分の運転席の真横に立っている。車の頭部は道路の左端に寄って。
正直、もうダメかと、・・・・30年運転して初めてのこと
『私どうしちゃったんだろう、ごめんなさい、こんなところを渡るなんて』と相手もビックリしている様子。
しばらく顔を見合わせたまま、ホッと胸をなでおろし、
よかったー、でもいくらなんでも危ないだろう。
運転席の真横だから、お互いそのまま行っていたら人身事故になっていた。
どうしてこの人が走りこんで来たのかは分かりませんが、右端に人がいたのは知っていました。
こちらの速度は30キロちょっとで、自分の前は約50メートル空いていた。ここは人や自転車がいるので普段もスピードを出さない。
しかし渡って来るという予測はできず、まして対向車が来ているのだから来ないでしょう。
でも来たんですねー。
走り込んで来られたら、どうにも避けようがないことを思い知らされた出来事。
☆
信号のない横断歩道を走り抜ける時、端に人が立っています。自分を含めて4台ほどが走る片側2車線道路。中央分離帯はあるが、見通しは良好。
あなたならどういう運転をしますか。
KYT(危険予知トレーニング)で出てくるような場面ですが、ここでは普段の歩行者と車の行動という側面から話してみたいと思います。
ついでにいうと、KYTというものは自分が一人で走っているかのような場面が多くて、周囲にいる車や歩行者との関連がはっきりしないことから、有効性もいまひとつだと思っています。
ドライブシュミレータで結果が優秀であっても、実際に事故を起こす人はいるし、皆がスピードを出しているから自分もそうするなど、周囲の状況に左右されやすい人もいます。
自分がテストされていると思えば、普段の運転とは関係なく模範的に応えようとするでしょうし、自分でもそうするだろうと思います。
とはいっても無意味というのではなく、経験の浅いドライバーが、気づかない危険を認識する、或いは走ることに慣れている人が自分の死角になっているものを知る、という使い方は出来ると思います。
☆
先ほどの話に戻ります。
この場所は、数十年前に海を埋め立てて出来た、大きなマンションや団地の中です。道路は2車線で広々としており、数百メートル先からでも、人がいれば分かるようなところです。
ここでは歩行者や自転車が横断歩道を渡ってきます。それ自体は当たり前なのですが、もっというと、車が近づいていても渡ってきます。
こちらは接近するのがいやで、速度を落として先に行かせようとしますが、いつもこの付近では、誰かいないかと確認しながら走るようになるのです。
自転車などは、あっという間に来てしまうので、ここではスピードも出せません。
人通りの多いところなら、運転する方も注意しますが、いつも1人か2人なのです。
うまく伝わるかどうか分かりませんが、この地域の他のところでは、歩行者が車の通りすぎるのを待って、渡ってくるのがいつもの光景です。
それだけに、何の予備知識もなくここを走ったら、ドライバーはビックリして急ブレーキ、ということになるのでしょう。
止って譲るのが最良と分かっていても、相手が渡る素振りを見せない限りは、そのまま通過するでしょうし、自分もそうしてきました。時間の問題もありますからね。
実をいうと、ここはJRの高架になった駅があり、横断歩道のすぐ奥には大きな駐輪場があったのです。
しかし道路からは、そのようなものは見えず、ここが駅であることは歩いて見に行かない限り分かりません。
歩行者と自転車は、当然止まってくれるものと思っているようですから、土地の知識がないと思わぬ危険に遭遇してしまいます。
来るか来ないのか分からない、動静が不明な人が横断歩道の付近にいることがある。
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