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株安円高が進む日本経済 [雑感]

上海万博以降の世界経済と日本

youtubeで視聴出来ます。

1/4【経済討論】上海万博以降の世界経済と日本[桜H22/7/31]

 2/4【経済討論】上海万博以降の世界経済と日本[桜H22/7/31]

3/4【経済討論】上海万博以降の世界経済と日本[桜H22/7/31]

4/4【経済討論】上海万博以降の世界経済と日本[桜H22/7/31]

〇 今の状態は、人民元がますます強くなって、円が遠くにやられている。中国1人勝ち、日本は1人負け。円が強いというのは、日本経済がますます弱くなるということが分かってない。

他の国はみな、通貨を弱くして輸出を高めようとしている。日本だって1ドル120円位がちょうど良いところで、どうして政府一体となって為替誘導しないのか。

〇 ユーロの危機で中国にも影響があって、中国輸出産業の2割以上が欧州。中国の輸出産業も落ち込んでしまったが、いち早くりカバーしている。

日本の株が下落しているは、日本が弱いのではなく、外部要因による。円高が進み輸出関連の銘柄が売られ、株式全体が15%~20%落ちた。それが直近の状況。

〇 中国は紙幣を乱発していろいろなものを買っているが、いずれ信用の問題になる。日本の日銀は非常に禁欲的。デフレスパイラルの時は思い切って量的緩和をするほうがいい。

禁じ手といわれるが、国債を日銀引き受けでお金をどんどん出すという方法が必要だ。また、ばら撒き政策は無能とか批判があるが、今の時期にはそんなに悪いものではない。

〇 ヨーロッパのストレステストの結果は、数字のトリックによるものという評価がすでに付いている。政府保証債が正しく評価されていない、という評価が強い。

クレジットクランチといって銀行間の金融市場がクローズしているので、影響はすぐに出るのではなく、心筋梗塞状態で血が回らないため、これから貸しはがし、貸し渋りが進み、実体経済を傷付けていく。ユーロ安で改善されている部分はあるが、設備投資が出来ない状態で、実体経済は悪化していくだろう。

また中国は資産バブルの問題が大きいが、地方政府の債務問題がある。地方政府はかなりの金額を不動産投資に充てていて、中国では国有資産になるため、不動産の使用権を地方政府の主な税収としていた。構造的には巨大なドバイ。

簿外で計上していない闇の債務が沢山ある。ロイター報道ではすでに24兆円が焦げ付いているのではないかと。不動産価格が今年15%落ちるという試算が出ているので、それにしたがって地方政府の債務が大きくなっていく。

〇 世界的にはグローバルインバランスの拡大がストップして逆転している状況と捉えている。2008年までは中国、日本、ドイツのような経常収支の黒字国がひたすら黒字を伸ばしていった。

それは当然、反対側に経常収支の赤字国がある訳で、それがギリシャとかスペインとかイタリア、ポルトガル、フランス、そしてアメリカだった。それが2008年にピークを打って2009年に半減している。

しかし中国だけは経常収支の黒字額がほぼ同じだった。何故かというと、人民元をドルペッグにしていることから、反則だ。ドル固定相場制で経常黒字を維持していた。他の黒字国は軒並み減らしている。

このような状況の背景には、アメリカの不動産バブルで赤字を拡大することが出来たことがある。ギリシャも、経常収支の赤字額で世界6位で、ひたすら物を買っていた。最後に残ったのが人民元のドルペッグ。今後はよりバランスの方向に向かっていくだろうし、輸出で成長というのは無理になりつつある。

 

 


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