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ついに、日本が属国宣言 [この国と仲良くならなくてはいけないのか]

領海侵犯の漁船船長を公務執行妨害で逮捕し、粛々と国内法に沿って処理していこうとした矢先、突然、沖縄那覇地検が処分保留で釈放してしまった。

クリントン国務長官の発言を引き出し、ASEANとともに中国包囲網を形成して、さあ、これから、という時に唐突に出された処分保留会見と釈放。『我が国への影響や今後の日中関係を考慮した』という。

誰もが耳を疑っただろう。アメリカやASEANも耳を疑ったに違いない。この状況でどうして釈放できるのか。

起訴して有罪判決が出てから、高度な政治判断により釈放というならまだ分かるが、まだ起訴もしていない段階で、那覇地検が政治判断をして処分保留にするのは越権行為だろう。

仙谷官房長官の、それを了としたい、との発言はさらにおかしいだろう。検察の業務は法と証拠に基いて容疑者を起訴することだ。検察が政治判断をすることを許してはいけないはずなのだが、弁護士出身の仙谷が何故了とするのか。

高度な政治判断を検察に押し付け、自らは関与していないというこの内閣は、日本を担うに相応しいのだろうか。中国から逃げるだけではなく、自らの責任からも逃げ出した。

驚くほどの腰ぬけ、中国の圧力に屈した、中国の脅しに恐れをなした、外交的敗北、などの言葉がぴったり当てはまる内閣だろう。

対日制裁を次々に打ち出した時、これを中国流ブラフだと指摘した識者は多かった。大風呂敷を広げるのが中国流だとか。矢継ぎ早に取り得る手段を次々に発表、よくもこれだけ並べられるものだと思ったが、その裏に中国側の焦りを見て取った人が多かった。

もうこれ以上出せないだろうと思う程に、レアアースの輸出停止、邦人4人を拘束など。如何に中国が、日本の刑事司法手続適用を恐れていたかが分かる。日本の法律が適用されることは、日本の主権を意味するからだ。

日本が粛々と法を適用していけば、相手の側から条件を出して来るだろうことは容易に想像できたことだ。にも拘らず、温家宝の国連演説でビビってしまったというから、この人たちは外交というものを何も知らない上に、交渉すら知らないないのだと言うしかない。

 

☆これで尖閣を巡る危機を脱することが出来たのだろうか。

船長が帰国した後、中国側はさらに日本を厳しく非難、謝罪と賠償を求める方針だという。中国の領海で日本の海保が警察行動をとるのは甚だおかしいという訳だ。

日中関係は限りなく日本の劣勢と、今までにない中国の優位という状況を生んでしまった。相手が弱気だと知ると、嵩にかかって責め立ててくるのがこの国の行動原理だ。

日本政府が謝罪と賠償に応じたらどうなるだろうか。

ありとあらゆることが、これから問題となって、その度に日本が謝罪するというパターンが繰り返されるのではないか。

日本は『圧力に屈する国』であるという結果は、今後に深刻な問題を投げかけている。中国はもちろん、北朝鮮、韓国など、問題を抱えている国は沢山あるからだ。

処分保留で釈放するのなら、初めから船長を強制送還しておけばよかっただろう。或いは何もしないで放っておく選択肢もあった。

少なくとも、日本は尖閣の主権を主張することが出来るし、警察行動もとれるし、将来の外交交渉に持ち込むことも可能だった。

今回の対応は、何もしないよりさらに悪い結果を招いてしまった。今後、何度でも尖閣を目指して中国漁船が現れるだろうが、その時日本にどんな行動が出来るだろうか。

世界中が注視する中、日本は中国の圧力に屈してしまったのだから、尖閣は中国の主権に属すると解釈されるだろう。上陸されたらこれを奪い返すことは数%の可能性もないと思う。武力行使に訴えるのなら別だが、圧力だけで腰砕けになる国に、そんな覚悟も能力もないだろう。

レアアースや中国にいる日本企業、観光誘致のために、今回のことは良かったという人がいるが、あまりに近視眼的でなさけない。国家主権を軽んじて、金のために国を売ってしまうのだろうか。

これらのものは今までよりもっと、戦略的に過酷な条件を付けてくるのは明らかだ。中国側の意向に従う限りで提供されるという、属国並みの地位に甘んじる事になるだろう。

この政権を選挙で選んだのは、日本国民である。こんな政府で良いのだろうか、責任は日本国民にある。

 

 

 


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